第10章:「健康診断」という名の大規模マーケティング

精神科医は、精神病の早期発見テストは誰にとっても有益だと主張しています。

今日、彼らの夢は実現しつつあります。「精神保健に関する新自由委員会」という大統領諮問委員会が、アメリカ社会の主要な階層を対象に、精神病の早期発見テストを実施する計画を立てたのです。

しかし、すでに多くの人々が実際に精神病の早期発見テストを義務付けられています。児童養護施設に保護されている子どもたちは、定期的に精神病の早期発見テストを受けされられ、薬物を投与されています。軍の兵士たちも同様のテストと投与を施されています。

妊婦に精神病の早期発見テストを行い、投薬するという計画もすでに整っています。これは当然胎児に影響を及ぼすことになります。

こうした薬漬け計画を実施するために、精神科医と研究者から成る委員会が、11の製薬会社から得た調査資金を使って、段階的なフローチャートを作成しました。それは、精神的な問題を抱える患者に対し、最新で最も高価な精神科治療薬のみを処方することを要求するものでした。それが効かない場合には電気ショックを施すのです。

このような制度が全面的に実施されたら、いったん精神病と診断され、向精神薬の投与システムに放り込まれた患者はどうなってしまうのでしょうか?

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